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日記 ビジネス現場の英語学習に関して

2008-04-09

こんにちは。iBEC Academy 大阪校の藤村です。
工場やレストラン等の現場でカリキュラム組みを行う際、重要なのが
  「今この現場でどんな表現・状況設定が必要なのか」
という部分かもしれません。
関西、大阪でも今の英語教育産業(公私設含)はそこの部分が決定的に欠落をしてしまっています。
先日のブログで書かせていただきましたが、うまく表現をするためには表現集の言葉をただ間借りしてくるだけでなく、「自分で考え、それを煮詰めた経験」が非常に重要になります。
とくに専門的なビジネス分野では、これが最重要ポイントです。
ある繊維メーカー勤務の方のお話ですが、通訳の方を雇って一生懸命繊維の特殊加工のことについてお客様に説明しようとしたのですか、
「通訳の方も繊維加工の専門家ではないので、どうもうまくお客様とコミュニケーションがとれない。」
と悩んでおられました。
こういった場合には、やはり自分でコミュニケーションをとろうとするのが一番ではないかと思います。
現在の一般的な英語研修・教育分野にはこの考えが見事に欠落してしまっており、教えるサイドが提供するテキストのみでトレーニングが行われるケースがほとんどです。
が、よくよく考えると受講されている方の本当のニーズはそこにはなく、「英語で業務を円滑にこなすこと」にあります。
それではどうすれば良いのでしょう?
一番良い方法は、「現場にできるだけ近いモノ・状況」を使って「参加者中心型」の研修を行うことです。
数値や社外秘項目などはある程度変えたり・削ったりしても良いので、現実にある商品・絵・数値・グラフ・書類などを使い、受講生様の行う業務に合わせた方式です。
特に発信型英語の場合、先生が1から10まで教える方式だと、受講生様は指導者側に言われたことしかやらなくなってしまい、「英語で、自分独自に考える力」がなかなか育ちません。
それを改善するためには、指導者側はあくまで、
(1)極限まで現場に近い状況の設定・司会進行を行う。
(2)生徒独自の考えを広げるための質問役をする
(3)受講生様がラインをはずした答え方をした時に、受講生様に「気付かせる」役に徹し、「教える」ことよりも、「育てる」ことに注力を注ぐ
のがベストです。
Education(教育)の語源にもあるように、「能力を引き出す」ことが、発信型英語の場合特に大事だといえます。 指導者はそのために「よき聞き役」となることが必要です。
受講生様が「英語で、自分独自に考えて言う力」をつけるためには、ここが最重要ポイントとなります。

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